【挑戦! i-Construction22】日立建機ZX200X-5Bに試乗! 最新の3DMCバックホウ


 これまでマシンガイダンス(MG)が主流だったICT建機バックホウ。しかし3次元マシンコントロール(3DMC)バックホウが各メーカーから提供されるようになってきた。
 現在、3DMCのバックホウを提供できるのは、コマツ、日立建機、キャタピラーの3社。コマツの「インテリジェントマシンコントロール」シリーズ、キャタピラーの「Cat GRADE with Assist」シリーズ、そして日立建機「Xシリーズ」。また、コベルコ建機と住友建機もすでに開発に着手している。

 今回、ことし4月に日立建機が発表した3次元マシンコントロール(3DMC)のバックホウ「ZX200X-5B」の新車に触れる機会を頂いた。実際に試乗した様子をリポートする。
新車状態の「ZX200X-5B」

 日立建機は、2009年からレンタル用の情報化施工建機を保有し、ことし4月時点で、2DMG、3DMGなどの機材42機、GNSS基準局、トータルステーション(TS)などを含めて約150点の情報化機器を、約250現場で展開してきた。
 しかしこれまでは、i-Constructionのフェーズの中で、施工段階の機材提供が中心だった。今後は、施工プロセス全体として、Xシリーズなどの新機種の開発・提供から、プロセス最適化、専門人員の増強を行うという。また10月には茨城県の常陸那珂工場に、i-Construction実証デモサイトも開設する予定だ。
キャビンにあるコントロールボックス

 3DMCバックホウは、いわゆる「半自動(セミオート)」というマシンコントロール方式だ。どういうことかというと、3DMCブルドーザーは、オペレーターが前進後進するだけでシステムがブレードを全自動でコントロールしてくれる。一方でバックホウでは、稼働個所が多く複雑なので、刃先の位置を制限するという形でコントロールする。
 例えば法面を成型する場合、システムはブームとアームの油圧をコントロールし、バケット刃先が設計面より深くまで動かないように制御する。すきとりや溝掘り作業でも、設計データよりも深い位置に刃先が入らない制御を行う。
 オペレーターから見ると、常に円弧を描くブーム、アーム、バケットの動きを気にせず、設計面よりも深い位置に刃先を入れ込むように操作すれば、設計面どおりの形状を完成できるという仕組みだ。
車体後部にはGNSSアンテナが

 日立建機の場合、「GNSSを使った衛星測位システムと、フロント、車体の角度センサから算出した、機械の位置や姿勢の3D情報を、3次元設計データと照合しながら、フロント作業をリアルタイムで半自動制御し、施工目標面を掘り過ぎることなく効率的な掘削が可能となる」と説明している。
独自技術の「バケット角度保持モード」

 同社独自の技術として「バケット角度保持モード」がある。これは、ブームとアームの動きに関係なく、施工面の角度にバケットを置いてモードオンにすると、その角度を自動で保持する機能だ。
 オペレーターは、ブームとアームだけの操作で法面を仕上げることができる。標準的なISOモードのレバー操作の場合、右手と左手は前後の動きだけでバケット操作をする必要がない。次回は、実際のZX200X-5Bを見てみよう。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

0 コメント:

コメントを投稿