【挑戦! i-Construction23】設計面でぴたりと止まる! 日立建機のX-5B試乗レポート続編


 日立建機日本の協力で、真新しいZX200X-5Bに試乗させていただく。通常の20tクラスバックホウの背面にはHITACHIの文字しか書かれていないが、Xシリーズには、「3DMC」と「X」のロゴが書かれている。履帯はまだ塗装がきれいに残っており、キャビンのシートやモニターには、保護ビニールがかかったままだ。
 X-5Bに搭載されているのは、トリンブル製のシステム。キャビンにはモニターが2台付いており、1つは日立製の油圧ショベル標準モニター、もう1台はトリンブル製のGCS900が搭載された3DMCモニターだ。
キャビンにはモニターが2台
ブーム、アーム、バケットに傾斜センサー、本体に車体用の角度センサーが取り付けられていて、キャビン外側に無線機、車体後方にGNSS受信機が2台搭載されている。GNSSの補正情報は、RTK(基地局方式)でもVRS(ネットワーク方式)でも対応できる。
ブーム付け根のセンサー
標準モニターには、2次元マシンガイダンス(2DMG)、マシンコントロール(2DMC)用の表示がされる仕組みのようで、これまでの標準モニターで燃料計と水温計の表示部分に、施工目標面やバケットの位置関係を表示するようになっている。
 エンジンをかけると、「外部MGをONにしてお待ちください」という表示が出るので、トリンブルのGCS900と連携を開始しているようだ。標準モニターには、バケットの背面角度と水平角度がリアルタイムに表示されている。また、操作レバーに付いているスライドボタンで、コントロールボックスや標準モニターのモード変更などもできる。
マシンコントロールのスイッチ
トリンブルのコントロールボックスにUSBで設計データを読み込ませれば、施工準備が整う。オートボタンは、左手にあり、スイッチオンで油圧制御が始まる。マシンコントロール中は、常にエンジン回転を最大にしておく必要があるという。
 モニターで設計データの法面を見ながら、ブームとアームを動かすと、設計面にバケット刃先があたった瞬間に「シュシュシュ」という微かな音がして、それ以上刃先が進まないように油圧制御が効いてくる。
設計データと同じ法面ができる
バケット角保持モードをオンにして、法面の上部からバケットを引き下ろすと、背面角度を一定に保ったまま、法面を切り出すことができる。記者の運転スキルは熟練とはほど遠いため、マシンコントロールを使わずに法面整形すると、面がどうしても弧を描いてしまう。運転席から見て正しいと感じた法面の形と、建機を降りて横から確認した形は、どうしても変わってしまうのだ。
MCもMGも使わずに記者が作った法面
キャビンからはまっすぐ見えても、弧を描いている
一方で、マシンコントロールで切り出した法面は、当たり前だが設計データどおりの角度で切られている。マシンコントロールを使えば、熟練者なみの施工ができるというのは、まさにこうした点だ。
 従来型の施工では、測量して丁張りを設置し、建機を降りて出来型を確認・検測、修正という流れが必要で、補助作業員も必要だが、マシンコントロールを使えば、オペレーターが丁張りなしで施工できる。溝掘りなども、掘りすぎがないので、かなり効率的な施工ができると実感した。

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