【i-Conニュース】実際に施工した現場の声 国交省がICT土工の「事例集」まとめる


 国土交通省は、i-Construction(アイ・コンストラクション)のトップランナー施策「土工へのICT(情報通信技術)の全面的な活用(ICT土工)」の普及を目的に、取り組み事例集『i-Constructionの取組状況(ICT土工事例集)Ver.1』を作成した。
 事例集として、普及が進む直轄工事や、先進的に取り組んでいる自治体発注工事を紹介。「UAV(無人航空機、ドローン)の使用によって起工測量の日数が短縮できた」「従来よりも少ない人員で対応することができた」「マシンコントロールによって(手元だけに集中することなく)周囲の安全確認に注意を払うことができる」など、実際に工事を施工している建設企業の“現場の声"を交えながら、その取り組み効果を解説している。
 事例の1つである「多伎朝山道路小田地区改良第12工事」(島根県出雲市)は、ICT土工に対応できる技術者の育成に力を入れているカナツ技建工業(元請け)が地域の測量会社や建設コンサルタント、システム会社と連携して、3次元設計データの作成からICT施工まで一連の作業を主体的にこなすなど、そのノウハウの習得に励んだ好事例。作業人員、作業日数が従来との比較でともに4分の1に縮減するなど、まさに建設現場の“生産性革命"につながっている。
 また、ICT活用工事の流れとして、発注者と受注者それぞれの担当者などが行うべき事項を「発注段階」「機器・ソフトウェアなどの準備段階」「施工計画・準備段階」「施工段階」「出来形管理段階」「変更段階」「完成段階」「検査段階」に至る各フェーズに沿って分かりやすく記載。
 全体の流れだけでなく、各段階での書類の様式や記入例なども掲載している。
 事例集は、1日の北陸ブロックを皮切りに、全国8ブロックで開催している2016年度の秋季「地方ブロック土木部長等会議」で配布する一方、7日からホームページでも公開している。
 受発注者の双方にとってICT土工のメリットや理解の促進、取り組みへの機運醸成につながるものになりそうだ。

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