【i-Conニュース】ICT本格活用へ照準 日本キャタピラーが宮城・岩沼でセミナー始動!

“生産性革命元年"と位置付けられた2016年度。東北地方整備局によるICT(情報通信技術)活用土工工事の発注本格化に歩を合わせるように、システムを提供する建設機械レンタルや建設会社、建設業関連団体の対応も熱を帯びてきている。国の取り組みを民間サイドはいかに捉え、実際にどう動いているのか。建機販売・レンタル大手の日本キャタピラーが2日に宮城県岩沼市の岩沼ICTセンターで開いたセミナーを介して、その一端を紹介する。

◇デモセンターを再構築

 油圧ショベルが動き出すと、室内にいたセミナー参加者の目は一斉に屋外の重機に向けられた。室内にはシステムを説明するオペレーターの声がマイクを通して送られてくる。大きくとられた開口部からは、室内に居ながら建機によるデモンストレーションの様子がよく見える。
 日本キャタピラーが岩沼ICTセンターをリニューアルしたのは11月。そのオープンを記念して11月からセミナーを開いており、この日が3回目となる。今回の参加者は約20人で、そのほとんどが地元の建機レンタル会社の関係者だという。
 過去2回のセミナーも参加者数は同程度。進行を務める同社東北支社営業部の坪井正博販売企画課長は「今回は建機レンタルの人が中心だが、これまでのセミナーには一般の総合建設業も参加いただいている」としつつ「ことしに入って(ICT活用土工工事に対する)関心が非常に高まっていると感じる」と話す。
実機デモを熱心に見守る見学者


◇ヤード実機デモ

 その言葉を裏付けるように、ICTに関する座学に続いて建機によるデモンストレーションが始まると、参加者の目は、オペレーターの説明通りに、自動制御により簡単な操作で法面を薄く整形していく様子にくぎ付けになった。見るだけでなく、実際にマシンガイダンスのブルドーザーに試乗し、オペレーターの説明を熱心に聞く参加者もいる。その真剣な眼差しからもICTに対する関心の高さと、活用の波が間近に迫っていることが肌身に感じられる。
 同社が提案する「CAT Connectコンストラクション」は、UAV(無人航空機)による3D測量から簡便かつ正確な3Dデータ作成、各種ICT建機による効率的な施工など、設計から施工、維持・管理までをトータルでサポートする。その中でも建機レンタルや建設会社にとって最大の関心はICT建機だ。
 そうしたニーズに沿い、セミナーでは建機に搭載する2Dおよび3Dの専用パーツや、必要に応じて双方の変更が容易に行えるシステムの特徴などの説明に重点が置かれていた。

◇今後も見学会開催

 今後も、12月19日に4回目、17年1月19日には5回目のセミナーが予定されており「より多くの方に参加してほしい」(坪井課長)と、ユーザーのさらなる来訪に期待を寄せる。
 同社を始めとするシステム供給側によるアピールはもちろん、東北建設業協会連合会や県建設業協会などの主催による説明会、日本建設業連合会東北支部生産性向上推進特別委員会のICT活用土工工事現場見学会など、関係団体でもICTの本格活用を見据えた積極的な活動が東北各地で展開されている。人手不足が深刻さを増していく中、こうした流れは今後も加速しそうだ。

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