【i-Conニュース】東北整備局が『ICT活用取り組み事例集』を発刊 現場の声も掲載


 東北地方整備局は、i-Construction(アイ・コンストラクション)のトップランナー施策に位置付けられているICT(情報通信技術)の全面的な活用を管内で普及・促進するため、『ICT活用取り組み事例集』をまとめた。河川や道路、港湾事業でICT活用状況や現場(施工者)の声、業団体との連携事例など、10件の“ベストプラクティス"を盛り込んでいる。また、2月に設置した東北復興i-Con連絡調整会議や人材育成の取り組み、ICT建機を購入する際の税制優遇・補助金制度なども掲載している。
 ICT活用事例の概要は、次のとおり(①施工者など②発注方式③工事概要④現場の声)。

 ▽北上川上流曲田地区築堤工事(岩手県一関市)=①小山建設②施工者希望II型③施工延長140m、盛土工1万4000m3④オペレーターの気持ちに余裕が生じ、周囲の安全確保を的確に行える。

 ▽吉浜南地区道路改良工事(同県大船渡市)=①小原建設②契約後協議③施工延長420m、掘削工8万m3、盛土工4000m3④UAV(無人航空機)使用により起工測量の日数が5日から1日に短縮できた。
吉浜南地区道路改良工事

 ▽舘地区道路改良工事(宮城県気仙沼市)=①岩田地崎建設②同③施工延長360m、掘削工10万6000m3④事前に完成形が3次元で確認でき、重機オペレーターの理解度が上がり、高精度に施工しやすくなった。
舘地区道路改良工事

 ▽鳴瀬川多田川米袋地区築堤工事(同県大崎市)=①武山興業②同③施工延長250m、盛土工2万1000m3④重機と測量の競合がないので、重機周囲の安全が確保される。

 ▽子吉川本荘地区外河道掘削・堤防強化工事(秋田県由利本荘市)=①長田建設②施工者希望II型③施工延長140m、掘削工1万m3④経験の浅いオペレーターでも熟練者と同等の仕上がりが確保され、若手オペレーターの育成につながる。

 ▽米代川玉ノ瀬地区下流河川改修工事(同県大館市)=①秋田土建②施工者希望I型③施工延長180m、掘削工3万1000m3④これまで測量(丁張り・出来形)などの施工管理に要した人員を大幅に削減できた。

 ▽跡地区道路改良工事(山形県庄内町)=①丸高②同③施工延長820m、掘削工1万5000m3、盛土工3万6000m3④ICT建機による転圧管理で、踏み残しや過転圧を防止し、品質の安定と向上が図られた。

 ▽保原桑折地区道路改良工事(福島県桑折町)=①西武建設②契約後協議③施工延長200m、盛土工22万3000m3④3次元測量により起工測量にかかる日数が7日から4日に短縮された。
保原桑折地区道路改良工事

 ▽港湾分野におけるICT活用状況(青森県八戸市、久慈市)=①みらい建設工業など②-③浚渫工事の出来形管理④危険な消波ブロック上に作業員が立ち入ることがなくなり、安全が確保された。

 ▽ICT活用土工実証検討会(秋田県)=①秋田県建設業協会、東北測量設計協会、秋田河川国道事務所②-③ICT土工工事を学習・広報の場として活用④ICT導入のメリットがわかった。現場の作業は大変だと思っていたが、工事技術の進化を感じた(高校生の声)。

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