【挑戦! I-CONSTRUCTION44】i-Conと無人化を自社教育 石巻の地域建設業が自らICT講習会


 今年度も新たな展開を見せているi-Constructionだが、地域建設業が自ら講習会を主催し、自発的にICT施工を取り込もうという動きが出始めている。東北で行われた新たな事例を紹介する。

 4月22日、宮城県でICT土工に取り組んでいる丸本組(宮城県石巻市、佐藤昌良社長)が、重機土工協力会社の大正建設(石巻市、大槻正治社長)とともに、i-Conと無人化施工を学ぶ「いい仕事セミナー」を開催した。ほかの協力会社を含む社員と宮城県の職員、開催協力した日本キャタピラー職員を含め約100人が集まり、先端のICT建機と、油圧ショベルのキャビンに搭載するだけで無人化施工できるユニットの実機を使ってICT施工を学んだ。



協力会社を含む大勢の参加者でICTを学ぶ
大正建設本社には、同社が保有している3DMC(マシンコントロール)ブルドーザーと、3DMG(マシンガイダンス)を含む3台の油圧ショベル、振動ローラーなどが自由に運転できる状態で展示された。

 うち1台の3DMCショベルには、キャビンに搭載するだけで無人化施工が可能になる日本キャタピラーの「アクティブロボSAM」が搭載され、災害時に通常の油圧ショベルを遠隔操縦できるシステムとしてデモンストレーションされた。この油圧ショベルも自由に操作できた。
無人操縦を可能にする「アクティブロボSAM」

 また、法面に正対しなくても広い範囲で成形が可能になるチルトバケット搭載の3DMC油圧ショベルも展示された。キャビンのモニターにもバケットの傾きが表示される。
チルトバケットを装着した3DMCのキャビン

 建機には、展示に使ったヤードの3次元設計データも納められており、実際の施工と変わらない状態で試乗できるため、ICT建機に触れたことがない参加者も、興味深く体験した。

 丸本組は、宮城県発注の高速幹線道路工事で自主的に、LSによる起工測量、ICT建機による施工、LSによる出来形計測とヒートマップを使った帳票管理まで実践しており、また大正建設は、キャタピラー製の3DMCブル5台、3DMG油圧ショベル5台など計14台ものICT建機を自社保有して活用している。
参加者全員で記念撮影

 丸本組は「元請けが3Dデータ作成や出来形管理を行う。協力会社は難しく考えず気軽にICT施工をしてほしい」と話している。

 開催協力した日本キャタピラーの本郷毅執行役員は「ICTは、必ず現場にパラダイムシフトを引き起こす。当社も全力で対応していく」という。

建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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