【挑戦! I-CONSTRUCTION45】意外に安全意識が重要! ドローンスクールに参加してみた


 UAV(無人航空機)は、起工測量や出来形計測、橋梁点検などインフラ分野での貢献が見込まれる。拡大する市場に対して昨今、UAV操縦士向けの教育施設が次々と誕生している。そこで、操縦士の育成の現状を知るべく本紙記者が操縦体験会へ実際に参加した。
 今回参加した体験会は、一般社団法人ドローン操縦士協会(DPA)が東京都江東区のドローンスクールジャパン東京校で開催した「ドローン活用セミナー&操縦体験会」。UAV操縦士の認定ライセンスを発行しているDPAの講座を受講してみた。


・まずはシミュレーター

 操縦体験では、まずフライトシミュレーターで離陸から着陸までの基本的な動作を学ぶ。その後、飛行場内に入りインストラクターの補助のもと実機操縦をする。体験者とインストラクターのコントローラーは有線でつながっており、体験者が危険な動きをすれば操縦が切り替わる。システムとしては自動車教習所に近い。実際に記者が操縦してみると、フライトシミュレーターとは違い風の影響など受けることで安定飛行をさせるのが想像以上に難しく感じた。
 一方で、コントローラーの操作感覚はつかみやすかった。インストラクターいわく「テレビゲームで遊ぶ人は覚えが早い」という。記者自身もテレビゲームに慣れ親しんでいるが、風や機体に働く慣性の法則など、安定操縦を阻害する要素に対して、いわば繊細なコントローラーさばきが求められたものの、想像していたよりも操作は簡単だと感じられた。

・育成機関の必要性を実感

 同時に課題も発見した。操縦中はUAVから目を離せなくなるため、周りの状況が一切分からない。状況次第では操縦士に思わぬ危険が及ぶ可能性もあり、安全管理の必要性を痛感した。最後は機体を着陸させ、操縦体験は10分程度で終了した。
 実際にスクールに入学した場合、円移動や四角移動、8の字旋回など操縦に必要な技能を習得していく。
 今回の操縦体験により、素人ながらもUAVの可能性について肌で大いに感じられた。飛ばすことなら誰でもできるが、安全意識と確かな技量を持った操縦士の育成は一朝一夕でいかないことをあらためて感じる。それゆえに、コンプライアンスを含めて体系づけられた指導が実施できる育成機関が必要なことは相違ない。
 めまぐるしく進展する技術に対し、早急なスキームの構築が求められている。

建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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