【挑戦! I-CONSTRUCTION48】建設業以外の技術もエントリー 初のピッチイベントに13社参加


 国土交通省の「i-Construction推進コンソーシアム」。このコンソーシアムは、技術開発・導入WG、3次元データ流通・利活用WG、海外標準WGの3つのワーキンググループでミッションを進めており、前回の連載では、技術開発・導入WGが初めて行った「ニーズ説明会」をリポートした。
 5月29日、同WGは、ニーズに対して技術を売り込む「ピッチイベント」を開催した。ピッチイベントは、ニーズ説明会と対をなし、発注者や施工会社に対し、要素技術(シーズ)を紹介するイベントだ。
 出展された技術は、画像解析、点検・モニタリング、データ・ソフトの標準化などで、ソフトベンダーやコンサルタントなど13社が説明を行った。会場には約150人が参加した。
 説明の終了後はニーズ説明会と同様、別室での直接質疑時間が設けられて、活発な意見交換を行った。



◇直轄現場にも展開

 国交省の技術調査課は、取り組みについて「ニーズとシーズがマッチングすれば、民・民の共同研究として進めていただくことも歓迎する。新たな技術開発のために直轄の現場をお貸しすることも可能で、入札契約制度の中で展開する方策も考えている」と話している。
 ニーズとシーズのマッチングができれば、今後は現場への適用が命題となる。国交省では、アイコンストラクションだけでなく、i-BridgeなどICTを活用して生産性を向上させる取り組みを広く展開している。
 今後は、最先端の要素技術をどんどん現場で試していく考えで、全国の直轄事務所の現場でも今回の結果を取り入れていくという。

◇気になる要素技術

 13社が紹介した要素技術のうち、いくつかを紹介したい。ニーズ説明会で発表された「河川を撮影するだけで断面や流量を把握したい」いうニーズについて、コンサルタントのいであ(本社・東京都世田谷区、細田昌広社長)は、地上型LSと水中3Dスキャナー、GNSSアンテナを組み合わせ、河川の陸上と水中の点群を統合して取得できるサービスを提案した。
いであの水中点群取得技術

 遠隔会議システムを扱うパイオニアVC(本社・品川区、原清社長)は、監督官と現場事務所の映像協議が欲しいというニーズに、通信カラオケ事業などで培った技術を生かして、通信状態が悪くてもリアルタイムにPC画面や映像、音声を共有できる技術を発表した。
パイオニアVCの受発注者間情報共有サービス

 また曙ブレーキ工業(本社・東京都中央区、信元久隆社長)は、自動車用に開発した加速度センサーを3軸に使って、傾斜と振動を同時に計測できる製品を紹介、地盤の傾斜やトンネルのボルト緩みを検知するシステムにしていると発表した。
曙ブレーキ工業のセンサー技術

 今回のピッチイベントでは、これまで建設業にあまり関わりのなかった会社も参加しており、日本の産業界に広くi-Conが浸透し、ビジネスチャンスとして捉えている会社も多いことが伺えた。
 今後は、国の直轄現場も試験フィールドとして解放される。これらニーズとシーズのマッチングが、今後どのように現場に生かされるのかが期待される。
 ピッチイベントで発表された技術は、国交省のページで閲覧できる。
 http://www.mlit.go.jp/tec/tec_mn_000011.html

建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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