【挑戦! I-CONSTRUCTION49】ICT施工管理から実機操縦まで 関東地整が実践講習会を展開


 関東地方整備局が、6月7、8日の2日間にわたって、千葉県船橋市の関東技術事務所船橋防災センターで、i-Constructionの技術講習会を開いた。この催しは毎年開いており、今回が5回目となる。対象は、土木技術者、地方自治体職員、地方整備局職員や高速道路会社職員で、記者も丸1日講習会に参加した。毎年、内容が充実してきており、ことしはより実践的な取り組みになっている。
 講習会は、3つのパートで構成されている。ICT建機の体験コースと、ICT施工管理の体験コース、そして技術を見学するコースだ。日本建設機械施工協会(JCMA)、日本建設機械レンタル協会(JCRA)、日本測量機器工業会(JSIMA)、日本道路建設業協会(道建協)が協力団体として、多くのスタッフや技術を提供した。



◇施工管理体験

発注図から3次元設計データを作成した
まず参加したのは、施工管理体験コース。午前中は会議室での座学となったが、福井コンピュータが、土木施工管理ソフトの武蔵を使って、発注図から3次元設計データを作成する講習を行った。実際にSXFフォーマットの平面、縦断、横断図を読み込み、縮尺と座標系を合わせて設計照査を終えた後に、エレメント法を使って道路線形を入力、縦断データと横断データを拾って、マシンガイダンスやマシンコントロール建機に利用するLandXMLデータを出力するまでを学んだ。
 次に点群処理ソフトのトレンドポイントで、実際にレーザースキャナーで取得した船橋防災センターのヘリポートの点群データについて、不要点の削除、起工測量用のデータとして点群フィルタリングを行った。完成した点群で、長さ、体積計算や、TINメッシュの作成なども、受講者が自ら体験した。

◇ICT建機コース
ICT建機に乗車できる
さてICT建機の体験コースの方は、参加者を3班に分けてグループごとに建機のオペレーションを学んだ。
 船橋防災センターの敷地には、ヘリポートになっている正方形の盛り土と、油圧ショベルの法面施工向けの小さな土塁、ブルドーザーが走れる平面スペースがある。
 当日は、船橋防災センターが保有している24tクラスの3次元マシンガイダンス(3DMG)油圧ショベル、20tクラスの2次元マシンガイダンス(2DMG)油圧ショベル、コマツレンタルが提供した20tクラスの3次元マシンコントロール(3DMC)油圧ショベル、12tクラスの2DMG油圧ショベル、3DMCブルドーザの5台のICT建機が稼働していた。
 それぞれ、実際の設計データが入力してあり、参加者は実際に建機の運転が可能だった。
船橋防災センターが保有する3DMG油圧ショベル
センター所有の3DMGバックホウは、災害時には分解組立が可能で、ヘリコプターで災害現地まで空輸できる使用になっている。また無人化施工にも対応し、搭載されたテレビカメラによって遠隔操縦も可能な建機となっている。

◇なでしこも参加
道建協の「なでしこエンジニアの会」メンバー
毎年会場では、道建協が運営している「なでしこエンジニアの会」の女性メンバーが技術紹介を行っている。この会は、情報化施工にかかわる道路会社、レンタル会社、測器メーカー、建機メーカーに勤める女性で構成されている。
 当日も10人を超えるメンバーが、北海道を始め全国から集まり、技術見学の参加者に対してICT施工の技術を解説した。
 また測量機器工業会からは、UAV測量やLS、GNSSにかかわる技術展示も多く出展され、実際の機器に触れることができた。
 関東地整では「こういった催しは、毎年続けていくことが重要だと考えている。関東技術事務所でもICTに関する常設展示を行っている。“地域インフラ"サポートプラン関東の一環でもある」と話している。

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