【挑戦! I-CONSTRUCTION52】3Dモデルに飛び込める 福井CのトレンドコアVRを先行体験


 現場では、発注者協議を始め、住民説明会、協力会社との打ち合わせなど、現場の状況をお互いに理解する意識共有が必要な場面が数多くある。また安全教育や新規入場者教育でも、現場の状況説明が必要だ。
 また施工計画では、クレーンの配置計画、電線などの支障物との離隔確保、工事仮設計画など、2次元の図面上で検討しているのではないだろうか。もし3次元モデルで、こうしたシミュレーションができるとしたら便利だ。
 福井コンピュータは、3次元モデルを利用した、CIMコミュニケーションシステム「TREND-CORE(トレンドコア)」という製品を発売している。
 このソフトは3次元CADでありながら、工程進捗に合わせて、重機や仮設物などをモデル上に配置して、施工場面を再現できる機能を持っている。
 ソフトには、20tクラスの油圧ショベルやダンプトラックなどの3次元モデルがライブラリー化されている。置きたいものを選択して現場モデルに配置するだけで、重機モデルの可動範囲を鳥かごのように表現して配置計画に役立てたり、電線からの安全離隔距離もモデル化して、施工計画や安全管理に役立てることもできる。

◇中を歩ける新製品

 同社は8月下旬に「TREND-CORE VR」というバーチャルリアリティシステムをリリースする。トレンドコアで作成した現場のモデルをこのソフトに取り込むと、ヘッドマウントディスプレー(HMD、HTC Vive)にその現場を再現し、まるで工事現場に立っているようなVR体験ができる。
HMDで橋梁の下に入り込むことができる

 記者は銀座にある同社のショールームで実物を先行体験した。HMDを装着して橋梁点検車から桁の点検をシミュレーションしたり、都市土木の地下構造物の鉄筋の間に入り配筋間隔を手元のコントローラーで検査することもできた。
 体験して利点だと感じたのは、発注図面をもとにした3次元モデルなので、2次元の図面では理解しづらい複雑な施工現場でも、実際に中を歩いてチェックできることだ。まだ着工したばかりでも、モデルを配置しておけば、最盛期の現場の雰囲気を肌で感じることもできるだろう。PCの画面とは違った理解ができる。

◇自作の3Dデータをモデリング

 昨年の夏のこの連載で、3次元設計データを作成する実習を行った。同社の「EX-TREND武蔵」で、発注図書から道路線形などを入力して作成した3次元モデルを、トレンドコアに渡すと、現場を再現することができた。
3次元設計データに、建機や標識、車を配置できる

 驚くのは、油圧ショベルのバケットやアームを好きな方向に動かしたり、旋回させたりすることもできることだ。
さらにレンダリングした画像

 写真は、モデルに路盤や舗装を載せ、さらに建機や看板などを配置した状況。実際の工事で使用するならば、根切りから仮設構造物、鉄筋、本設構造物など、工事の進捗に合わせて、さまざまな構造物を配置できる。先ほどのVRシステムに入れれば、構造物の中に入って、支持地盤から上空を見上げるということも可能だ。

建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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