【挑戦! I-CONSTRUCTION57】主要点座標を一括登録! 「SIMAデータ」をエクセルで作ってみる


 発注図面に記載されている主要な基準点座標は、ICT土工などの3次元設計データ作成時に欠かせない数値だ。ただ、手打ちで入力すると間違いが気になるし、なにより手間がかかる。そこで活躍するデータ形式が「SIMAフォーマット」だ。
 このデータ形式は、座標や路線データを電子データのままやりとりできるように定められた書式で、測量機器やCAD間で観測データの受け渡しなどに利用されている。
 また、点群処理ソフトやマシンコントロールデータを作成するソフトに、工事基準点や主要座標点などを点群として読み込ませる時も、SIMA形式のデータを使うと一括で読み込ませることができる。
 今回は、エクセルを使って自分でSIMAデータを作成し、点群処理ソフトに読み込ませてみる。

◇図面PDFからコピー


発注図面がSXF形式などではなくPDFファイルの場合、PDFを開いて、表の部分を選択ツールで選ぶ(下図)。
選択したら普通にコピーして、テキストエディタに貼り付け、測点名、各座標をtabで区切っておく。エディタの一括置換機能などを使うと便利だ。

 タブで整形した後は、すべてを選択してコピーし、エクセルに貼り付ける。すると測点名、X、Y、Z座標の順に表ができあがる。これでとりあえず必要な数値は、間違えずに表にすることができた。
(※これ以降の図では、上図とデータが異なっています)

 つぎにSIMA形式にエクセルデータを編集してみる。SIMAでは、エクセルのAの列が「データ区分」、Bが「点番号」、Cが「点名」、D、E、FがXYZ座標の順で並べばよい。
 そこでまず、エクセルでもとの測点名の左端に「列」を2列挿入、上部には「行」を1行挿入する。次にA1セルには座標データの始まりを示す「A00」を、A2のセル以降には座標データであることを示す「A01」を、座標点の数だけコピーして貼り付ける。データの最後の行の次に、データ終了を示す「A99」を打ち込む。

次にBの列には、座標点の数を連番で入力する。エクセルであれば、連番は右クリックしながらドラッグすれば、すぐに入力できる。このデータを「CSV形式(カンマ区切り)」で保存する。これだけでエクセル内での作業は完了だ。

◇テキストエディタで整形



 次はエクセルを終了して、テキストエディタに今作成したファイルをドラッグ・ドロップして開く。
 すると「A00」と「A99」の行の後ろに半角のカンマが5つ入っている。覚えておいてほしいのは、データの後ろにカンマは1つだけでよいということだ。同時にZ座標データの後ろにはカンマがないので、すべてのデータの後ろにカンマを1つだけつけていく。この作業を行ったら、上書き保存してテキストエディタを終了する。
 最後にファイル名の拡張子を「.csv」から「.sim」に変更する。
これで主要座標点の「SIMAデータ」が完成した。さっそく作成したファイルを、福井コンピュータのトレンドポイントで、座標点メニューから「管理」を選び、「座標SIMA読込み」ボタンでファイルを読み込んでみる。
上図のように、見事に主要な座標点が読み込まれた。この座標に3次元設計データや、起工測量の点群データなどを重ねてみると、現場の状況が非常に分かりやすく表示される。

※ 8月9日追記
エクセルとテキストエディタの図版に、一部誤りがありましたので、修正しました。申し訳ありませんでした。

建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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