【i-Conニュース】ICT建機に積極投資する重機土工会社 マルフジ後藤重建


 「近く訪れる業界変革を見据え、新しい時代を先取りするための投資として決断した」と、マルフジ後藤重建(静岡県掛川市)の後藤義隆代表は胸を張る。
 「エリアでナンバーワンに」という志のもと、建設現場に生産性革命をもたらすi-Constructionの考えにいち早く注目し、コベルコのホルナビ3Dマシンガイダンス(ホルナビ)機能搭載の通常型ショベル「SK350LC」や後方超小旋回ショベル「SK235SR」などを購入。ICT建機全般への積極投資を進めている。

 同社は、1980年代から30年以上にわたり、油圧ショベルを中心としたコベルコ建機を購入している“コベルコファン"だ。直近に購入した油圧ショベル「SK235SR」は、「低燃費、低騒音、地盤を選ばない俊敏な機動性というすぐれた機能だけでなく、ニコン・トリンブルの機器との相性も良い。ニコン・トリンブル代理店の現場に対するきめ細かいサポート力にも誠意を感じた」(後藤代表)と導入を即断した。
 これまでに、静岡県袋井市と磐田市の境界付近の「二級河川太田川広域河川改修事業」など計5件をICT施工で対応し、現在は、東日本大震災のような津波被害からの防御を目指し、磐田市の海岸線で海岸防災林の生育基盤盛土(防潮堤工事)を行っている。静岡県中遠農林事務所治山課が発注、地域建設業の下請けとして施工している。
 実は「将来を見据えて情報化施工を進めたい」と、元請けにICT施工を“逆提案"したという。「3次元データを活用することで正確な位置や深さが示され、事前の丁張りが不要になった。4、5カ月の工期を数十日前倒しして施工完了できそうだ」(夏目勝統括)と、熟練オペレーターの技量との相乗効果に手応えを感じている。
 約20人の従業員のうち、30-60代まで各年代がそれぞれ5、6人という社員構成。高齢化という課題も抱えている。保有建機は1人1台体制が原則だが、ホルナビ搭載機はベテランを中心として共同利用している。当初はベテラン層の中に抵抗もあったが、コントロールボックスを見るだけで施工できることを実感し、「70代になっても施工できるとみんなが活気付いてきた。将来的には技術を継承する若手採用にもつながれば」と、夏目氏は語る。
 後藤代表は、ICT活用が「数年後のスタンダードになる」と見据え、「将来的にすべての企業がICT技術を身に付けなければ淘汰(とうた)される。生産性の向上に積極的に取り組む企業の努力が、適正に評価される市場環境を」と願っている。

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