【挑戦! I-CONSTRUCTION64】標定点は他人にも分かりやすく 「実践ICT土工」③-点群生成-


 標定点と写真をひも付けする時に感じたことは、標定点の点名を地面に書く場合は、必ずあとから写真を点群化する人が点名を判別できるよう、きれいに書くことが大切であるということだ。
 6と9は、空中から見るとどちらなのか非常に判別しにくいし、基準点と標定点も数字が似通うため、KとかGなど標定点の判別要素を入れておいてほしい。


 ひも付け作業は、すべての写真に対して行う必要はない。それぞれの標定点が写っている写真を1枚ひも付けすれば、あとからソフトの方が計算して、同じ標定点が写っている写真候補を提示してくれる。
ソフトがマーカーを判別して写真を選んでくれる
フォトスキャンでは、確実に座標付けされていないマーカーは「しぼんだ旗」、座標が出ているマーカーは「はためく旗」のアイコンで現されている。しぼんだ旗がないように、1枚ずつ作業を進めればより正確な点群が生成できる。
 標定点とマーカーのひも付け作業は、できるだけ分かりやすいマーカーから進める方がよい。進めていくうちにソフトから提示される候補が絞り込まれていくため、確実に判別できる標定点を丁寧に選ぶことがコツだ。
 ひも付けしていない標定点に1つのマーカーを対応させたら、そのマーカーで写真をフィルタリングして候補写真を出して対応させていく。ひも付けを間違えたら、すぐにマーカーを削除しないと、点群がとんでもないことになるので気をつけたい。

◇いよいよ点群生成

 おおむねマーカーと標定点のひも付け作業が完了したら、いよいよ点群を生成する。「ワークフローモデル」というメニューから、「高密度クラウド構築」というコマンドを実行する。
 その際、気をつけなければならないのは、処理速度である。現場の規模にもよるが、5段階ある点群密度のうち中間である「中」を選択しても、データの規模やPCのスペックによっては、処理が一晩かかることがある。
 日中、一生懸命に写真をひも付けしてから、帰りにクラウド構築をかけて帰っても、朝来たらまだ処理中ということすらある。途中のエラーで処理が止まっていると、相当がっかりする。
きちんとひも付けすれば、正確な点群が生成される
また、国交省の基準では、計測の検証点精度は5cm以内などとなっているが、標定点を位置合わせでチェックするときに、その誤差をその精度に納めておく必要がある。
 無事に処理が完了したら、「ファイル」メニューから「ポイントをエクスポート」というコマンドで、点群をTXT形式やLAS、CSVなどで出力する。これでUAVを使った写真測量は完了だ。デモ版では保存できないが、今回は福井コンピュータが保有している製品版で出力した。
 出力後のファイルは、テキスト形式でも相当のサイズになる。今回、300枚程度の写真から作成した点群では、534メガバイトになった。
 次回は、生成した点群からノイズや建機などの不要物、点群密度の調整を行う。(田中一博)

建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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