【挑戦! I-CONSTRUCTION67】いよいよTIN作成へ 「実践ICT土工」⑥

トレンドポイントには、実に便利な「自動フィルタリング」という機能がある。これはノイズ、近傍点、地表面のフィルタリングを自動で行うもので、今回のデータに対して実施したところ、1300万点が286万点までフィルタリングしてくれた。
 福井コンピュータによると、この機能を使って起工測量データを作る会社もあるが、現場によって状況が異なるため、前回紹介したさまざまなフィルタリングの状況を把握してから使ってほしいと話している。

 また、地物を除去した際に、その影に相当する部分の点群がなくなってしまうことがある。そうした場所があると、TINを作成した時にとても大きな三角形が生成されてしまうため、抜け落ちた部分の点群を「補完」する必要がある。
 トレンドポイントでは、黒く抜けた部分を多角形で選択し、補完する点群密度を指定すると、等間隔で点を補完する機能がある。
 ただ、観測された以外の点群をソフトで補完する場合は、国の要領で許された範囲が決められているので注意したい。
地物除去でできた欠損部の点群を補完する


◇TINデータとは

 いよいよTINを生成してLandXML形式で出力してみたい。TINは、不等辺三角網(Triangular Irregular Network)のことで、地形や出来形形状などの表面形状を、3次元座標の変化点標高データで補間する最も一般的なデジタルデータ構造だ。
 点群を近接する3次元上の直線でつないで三角形網をつくり、構造物などを3次元座標の連続面として表現する。コンピューターグラフィックスの3Dモデルと異なるのは、「面」ではあるが、あくまで表面(サーフェスモデル)なので、個体のようなソリッドモデルとは違うことに注意したい。
 自動でTINを生成すると、オーバーハングのようなくぼんだ場所は、一番近くの点を結んでしまうので、手作業による修正などが必要になってくる。
点群同士をつないで線を生成したTINデータ


◇三角網の作成

 TIN作成は「三角網」というメニューから作成する。TIN作成時は「外周線」というものを作成することから始まる。最も外側の点群を結んで対象範囲を決定する。トレンドポイントでは、三角網メニューから、外周線の自動作成を指示すればすぐに作成される。外周線を作成したら、「作成(i-Construction)」というメニューから点密度を選択して確定すれば、自動的に作成される。
 i-Constructionでは、起工測量、岩線計測、部分払い出来高の点密度を「0.25㎡あたり1点」、出来形計測では「0.01㎡あたり1点」としている。その条件に従った点群密度でTINを作成する。
 作成したTINを見ると、小さな三角形が結ばれ、地表面がきれいに面モデル化されている。表示方法は、ワイヤー形式、ポリゴン形式、法線形式などから選べる。法線形式をカラー表示すると、TIN作成に使った点群の色を面に当てはめてくれるため、より現場を立体的に把握することができる。
 三角網の作成が完了すれば、あとはファイルメニューから「点群ファイル」を選び、LandXMLで書き込みを指示すれば、ファイルを書き出す。これで起工測量の点群処理が完了する。(田中一博)
TINを作成し、法線表示した

建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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