【挑戦! I-CONSTRUCTION71】「Context Capture」で写真測量 ベントレーのソフトで点群生成

ベントレー・システムズ社の「Context Capture」は、空中写真から点群やモデルを生成するソフトウェアだ。今回は同社から、ソフトの評価版提供を受け、MAVICで撮影した実際の空撮写真使って点群生成する。
 ソフトを起動し、新しいプロジェクトを作成する。今回は、秩父にある日本キャタピラーの「D-Tech Center」を空撮したデータを利用する。
 まずソフトに空撮写真を読み込ませる。
 今回は112枚の空撮写真が入ったフォルダを指定し、シフトキーを押しながらすべての写真を選択、読み込ませた。



◇座標系について

 次にGCP(グラウンドコントロールポイント、標定点)の座標を指定するコントロールポイントエディタを立ち上げる。ここで使用する座標系の選択を行う。初期設定では、世界測地系のWGS84が入力されているが、球状のWGSではなく「Cartesian(直交座標系、デカルト座標系)」を選択する。ベントレー社によると、直接日本の測地系を選択するのではなく、デカルト座標系で点群を生成して、あとで座標の原点を平面直角座標の系に合わせるといいらしい。
また、こうした海外製のソフトは、全世界の測地系が選べるようになっている。プルダウンメニューで選ぶと非常に時間がかかるので、大抵検索フォームが付いているので、ESPGコードを入力する。
 ESPGコードとは、European Petroleum Survey Groupが作成したものだが、GISの世界ではよく使われるコードだ。もともと石油発掘のために測地学、測量学、地図製作などの専門家が所属している科学団体の組織だ。
 日本の測地成果2000は、EPSGコードでは、平面直角座標が、2443から2461で定義される。
 平面直角座標の1系は「2443」、19系は「2461」と順番に定義されている。今回は9系なので「2451」が該当する。プルダウンメニューには、「JGD2000/Japan Plane Rectangular CS IX」と入力される。

◇標定点を合わせる

標定点座標を合わせる
測地系を合わせたら、空撮時に設置していた標定点(対空標識)の3次元座標を入力する。今回は10点まいておいたので、トータルステーションから取り出したCSVファイルから座標をコピーして入力した。TXT形式で標定点座標を保存しておけば、ファイルから一括で取り込むことも可能だ。
 標定点座標の入力が終われば、空撮写真に写り込んでいる標定点と座標をひも付けする。空撮時に標的点名を現況図に書き込んでおいたり、地上にスプレーなどで点名を書いておくと、後々この作業が楽になる。
 ひも付けは、最低3点の標定点を対象に行う。標定点を一つ指定し、空撮写真と比較しながら、対応する対空標識のマーク中心を拡大してカーソルを合わせ、シフトキーを押しながらクリックすると、ひも付けが完了する。
 ひも付け作業が終われば、結果を保存した後、マスターメニューに戻って「空中写真測量の実行」、「リコンストラクション実行」と進み、3Dメッシュ、3D点群、DSM(デジタルサーフェスモデル)作成などデータ形式を選んでデータ作成を行う。今回は点群をつくるので、点群を選んでフォーマット形式を「LAS」で選択した。「新しいモデル制作の実行」とボタンを押せば計算が始まる。
LAS形式で出力できる
記者が使用しているPCは、スペックがそれほど高くないため、処理は約2時間半ほどで完了した。完成した点群LASファイルは、サイズ4.3ギガ程度になった。(田中一博)

建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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