【クローズアップ】「i-Construction大賞」国土交通大臣賞を受賞した 砂子組 砂子邦弘社長に聞く

ICTを現場に導入して約8年。11日に国土交通省が発表した1回目の「i-Construction大賞」で国土交通大臣賞を受賞した。ICT土工の第1号工事として延べ800人の見学者を受け入れるなどICT土工の有用性を広めた点も評価され、「いろいろな方から教わったり力をいただいた結果」と語る。「これで終わりではないという気持ちを持ち続けて努力する」と、さらなる生産性、安全性、品質の向上に意欲を燃やす。

 「新しい時代」へ対応すべく、営業部を「企画営業部」に改称。その中に専門部署となる「ICT施工推進室」を新設した。ICT施工に関する準備を専門部署に一元化することで、現場へのバックアップ体制を強化。スムーズなICT対応を実現した。
 同社のICT施工は土木工事に始まり、3年前からは建築工事の根切りにも導入した。いまでは農業土木にも積極的に活用している。北海道の稲作も増えていることから「田の改良土木にも使いたい」と考えている。2、3億円の現場でも「工事の7、8割でICT施工が可能なら利益を出せる」と、小規模土木工事でも可能性も見込む。
 人材採用へ効果が表れたことは「まったく予想していなかっただけに驚いた」と振り返る。ICTへの積極的な取り組みを志望動機に挙げる学生が9割を超え、新入社員も2年連続で技術者が9人ずつ増えた。
 「ICTやAI(人工知能)の進化はめざましく、熟練オペレーターの不足や品質、安全性の向上に大きく寄与する」と手応えは十分だが、今後は「さらなる市場の広がり」に期待している。そのためには「発注者、メーカーも一緒になって勉強する必要がある」とも。「広く普及が進むことでICT建機の価格が下がってくれれば」との期待もある。
 ただ、「決して机上で完結するものではない」と警鐘を鳴らす。いかにICT活用が進もうとも、「現場で行われる真のものづくりを知った上でICTを生かす」ことを肝に銘じている。

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