【挑戦! i-Construction81】RTKLIBを導入 オープンソースソフトを使う



 通常のPCと「NEO-M8P」でRTK(リアルタイムキネマティック)の計測を行う時に不可欠なのが、「RTKLIB」というオープンソースソフトウェアだ。これは東京海洋大の高須知二氏が2006年から整備してきたソフトウェア群で、リアルタイム測位のほか、単独測位で計測したデータを、同時刻の電子基準点が取得したデータで後処理計算する機能、測位結果をプロットする機能などを統合している。今回は、このソフトを使ってRTKを行ってみる。


◇RTKLIBをダウンロード

 ソフトは、RTKLIBのサイト(http://www.rtklib.com/)から最新版が無料でダウンロード可能だ。圧縮されたファイルを解凍すると、デスクトップに「RTKLIB_bin」というフォルダが現れるので、このフォルダからソフトを起動する。
 今回使用するのは、「RTKNAVI」と「RTKPLOT」という2つのプログラムで、これはファイルの上で右クリックして「管理者権限で実行」する。
 「NEO-M8P」は、PCにつないでu-blox社の設定ソフトu-centerで設定した段階でcomポートとして認識されている。u-centerであらかじめ、NEO-M8Pが出力するメッセージとして「RXM-SFRBX」と「RXM-RAWX」という2つのメッセージをUSB経由で出力するように設定する。これはublox社独自のデータ形式で、基準局と移動局用のデータの設定となる。RTKLIBは、このメッセージを使ってRTK測位する。

◇入力ソースの設定

 いよいよRTKNAVIを起動して入力ソースとしてそのcomポート番号を指定する。RTKNAVIの右上(最上部のキャプチャー)にある「I」というボタンをクリックすると、ローバー(移動局)とベースステーション(基準局)のデータを指定する項目が現れる(図2)。
 (1)は移動局の設定だ。PCにUSBで接続したNEO-M8Pなので、「シリアル」を選択してオプションで先ほどのcomポート番号を指定する。フォーマットは「u-blox」にする。
 (2)は基準局の設定だ。今回は筑波大が善意で公開している基準局を指定してみる(図3)。タイプを「NTRIP」にして、オプションでインターネットのIPアドレスとポート番号、マウントポイント、ユーザーIDとパスワードを設定する。
(図2)インプットの設定
(図3)NTRIPの設定
NTRIPというのは、インターネット回線を使って基準点が取得した補正情報を送る仕組みだ。ネットワーク型RTK(VRS)でも同じ仕組みで補正情報を送信している。
 インターネット上のサーバアドレスとポート、ユーザーIDとパスワードを使った仕組みは、インターネットのメール設定と非常によく似ている。マウントポイントは、基準局ごとに設定されている呼び名で、IPアドレスなどを入力して「NTRIP」ボタンを押すと、ネット上に登録されている名称一覧が出てくる。必要な事項を入力したら「OK」で閉じる。次回は引き続き、RTKLIBの設定を進める。(田中一博)

建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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