ことし3月末、新たに国土交通省は「地上型レーザースキャナーを用いた出来形管理要領(舗装工事編)(案)」「TSを用いた出来形管理要領(舗装工事編)」を公表した。地上型のレーザースキャナー(TLS)は、土工の起工測量や出来形以外に、舗装工事の出来形管理にも利用が認められることになった。
 国交省では巻尺、レベル、TSを使った計測に比べ、TLSは(1)計測の準備作業が軽減でき、計測時間も短いため測量作業が大幅に効率化する(2)計測結果を3次元CADで処理すれば、鳥瞰図や縦横断図などの必要データを抽出できる--ことが利点だとしている。

米国ではオートデスクと並んで、BIMなどの設計分野やコラボレーションスタイルのワークフローで利用実績が高いベントレー・ システムズ。同社も日本国内のi-Constructionに対して製品提案している。UAVなどの空撮写真から、点群やモデルを生成して現況測量し、3次元設計データからマシンコントロール(MC)、マシンガイダンス(MG)建機に搭載するデータを作成するソリューションを提供している。

コベルコ建機は、ICT建機のメリットを体験、実感できる仮想現場「ホルナビ・ジョブサイト新潟」を新潟市に設置し、19日から運営を開始した=写真。ホルナビ・ジョブサイトの開設は、4月にオープンした高松に続く2件目。実施工と同等のICT施工を体感できるほか、3次元測量や3次元設計データ作成などICT施工にかかわる一連の作業を習得できる施設として、ICT建機(SK200-9)の試乗などもできる。同社の情報化施工ブランド「ホルナビ」について解説する説明会なども開く予定。

 関東地方整備局が、6月7、8日の2日間にわたって、千葉県船橋市の関東技術事務所船橋防災センターで、i-Constructionの技術講習会を開いた。この催しは毎年開いており、今回が5回目となる。対象は、土木技術者、地方自治体職員、地方整備局職員や高速道路会社職員で、記者も丸1日講習会に参加した。毎年、内容が充実してきており、ことしはより実践的な取り組みになっている。
 講習会は、3つのパートで構成されている。ICT建機の体験コースと、ICT施工管理の体験コース、そして技術を見学するコースだ。日本建設機械施工協会(JCMA)、日本建設機械レンタル協会(JCRA)、日本測量機器工業会(JSIMA)、日本道路建設業協会(道建協)が協力団体として、多くのスタッフや技術を提供した。


 国土交通省の「i-Construction推進コンソーシアム」。このコンソーシアムは、技術開発・導入WG、3次元データ流通・利活用WG、海外標準WGの3つのワーキンググループでミッションを進めており、前回の連載では、技術開発・導入WGが初めて行った「ニーズ説明会」をリポートした。
 5月29日、同WGは、ニーズに対して技術を売り込む「ピッチイベント」を開催した。ピッチイベントは、ニーズ説明会と対をなし、発注者や施工会社に対し、要素技術(シーズ)を紹介するイベントだ。
 出展された技術は、画像解析、点検・モニタリング、データ・ソフトの標準化などで、ソフトベンダーやコンサルタントなど13社が説明を行った。会場には約150人が参加した。
 説明の終了後はニーズ説明会と同様、別室での直接質疑時間が設けられて、活発な意見交換を行った。